特徴
友禅とは染め方、描き方の技法のことで、友禅と名が付くものは全て手描きで図柄を描くことが基本です。
加賀友禅は、約300年程前に、京都の扇絵師であった宮崎友禅斎によって加賀(金沢を中心とする現在の石川県南半部)に伝えられた着物の模様や染色技法です。
江戸時代、絞りや刺しゅうなど手間とお金がかかる贅沢な技法が禁じられたことで、生地に手描きで絵を描くようになったのが友禅の始まりといわれています。
制作工程
1 図案作成 |
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2 下絵 |
青花液を使い生地に下絵を描きます |
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3 糸目糊置き |
柄に彩色する際の防染の為、下絵の線に糊を置きます |
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4 地入れ |
糊置きした柄部分の生地裏から豆汁で水分を与え、熱を加えて糊の防染成分を裏まで通します |
5 地染め |
地洗い後、染料で生地全体を刷毛で染める ※地洗い 地染め前の下準備で、生地表面の不純物を洗い落し、生地が均一に染まる様に豆汁で水分を与え乾燥させる |
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6 彩色 |
糊置きし防染された柄に彩色します |
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7 本蒸し |
生地に染料を定着させる為、蒸し器で30~50分蒸します ※染料を定着させるには、適切な温度と時間を考慮し生地全体をムラなく繊維の芯まで染料を行き渡らせることに留意します |
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👇本蒸し後👇 |
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8 水洗い |
糊と生地に含まれた余分の染料を洗い流し、乾燥させます |
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